ジロ子屋です。
塾選びとして、まずは料金。次に通いやすさ(近さ)。そして友だちがいるかどうか、だと思います。
塾を経営してて思うことは、友だちが多い塾は気をつけてほしいということです。
子どもが塾を選ぶ基準は、友だちが通っているかどうかです。
共に学び共に高めあう、そういった関係が相乗効果をもたらすと思いがちですが、現実は逆です。
友だちと塾に通うということは、遊び仲間が増える、と考えたほうが適切です。
私も個別指導塾時代は経営の観点から、友だちを誘ってくれるようキャンペーンを展開しました。
友だちを紹介してくれたら、1人5000円のQuoカード。2人で10,000円のQuoカードなど。
クラブチームのコーチと仲良くなり、信頼を得て、そのクラブチームの子がどんどん入塾してくれた時、過去最高の人数が集まりました。
塾としては経営の観点から、友だちを連れてきてくれるようにあの手この手を尽くします。
ですので今回こんな塾に不利なお話をするのは、私ぐらいかと。苦笑
私は個別指導塾時代、私はいろんな葛藤と闘ってきました。
指導に見合う講師を確保できない、成績を上げすぎると退会につながる、塾生の友だちを増やすと塾の質が低下するが経営は上向く。
友だちが増える=生徒数が増えるということは経営的には成功ですが、学習塾として質の低下をいかに防ぐかが命題となります。
個別指導塾時代に成績が振るわない子がいました。
他の集団塾では成績が低いため入塾を断られたため仕方なしに個別にきてると言われました。
友だちもいないため、つまらなさそうにしてました。
この環境を改善するためにも生徒とのコミュニケーションを大事にし、講師の先生にも細心の注意を払ってほしい旨を伝えていました。
講師の先生との連携のおかげで生徒の成績が上がります。
お母様は喜んでくださり、友人に紹介して彼の友だちがどんどん入ってくれました。
彼も友だちが増えて良く笑顔が見られるようになりました。
塾ではボス的存在になります。
自習室にも積極的に来てくれ本当に楽しそうに過ごしてくれました。
しかし、次のテストは成績が落ちてしまいます。
それも入塾してくれた友だちも成績があがらないという最悪の事態。
なぜこのようなことが起こったのか。
もうおわかりですよね。
自習室に足を運ぶようになりお母様も喜んでくださっていました。
しかし実情は友だちと遊びに来てたのです。
友だちと隣合わせで勉強してるように見えてましたが、実はしゃべっていただけなのです。
友だち同士で高め合って勉強しているんだな〜と、私も完全に油断してましたし見誤ってしまいました。
自分の息子の時もそうでした。
長男は友だちが多くいた大手塾に自分から行きたいと。
自分から言い出したので、子どもの自主性を尊重して通わせました。
成績が全然あがりません。
転塾を進めても「絶対に頑張るから今の塾がいい」と。
ご飯を食べなくなり、おかしいと思った私は息子のお小遣いを調べると、残金が激減している。
「塾に通い出してから間違いなく遊びに時間を費やしていることが多くなっている」
塾を経営して子どもの勉強の様子を見て来ましたが、友だちと仲良く勉強している子は多いです。
ただ成績が上がったかといえば、そうでもないことがほとんどです。
一生懸命勉強してます。それは事実です。
勉強の合間に顔を上げると友だちも顔を上げており、お互いにニコ笑っと。もっと頑張れる。
ともに高めあうことができるという安心感。
実際は高め合っているのではなく心の拠り所がある、という言い方が正しいのかもしれません。
自分の成績が上がっていなくても、友だちと同じ点数なら喜んだりとか。
たまにファミレスで一緒に勉強している子を見かけますが、遊んでることが多いですよね。
一緒に集まって勉強をしている気になっている。
質よりも量、これだけの時間を勉強に費やした、という誤った自己肯定感。
友だちがいるからこの塾を選ぶ、というのはあまり望ましくありません。
あくまで自分の子に合ってるかどうかで選ぶべきだと思います。
そして入塾して1回目のテストで成績がアップするかどうか。
もしくは塾と約束した期限までに成績がアップするかどうか。
それがみられなければ早々に転塾をお勧めします。
お子様の成績が思ったほど伸びてないのであれば、友だちの数を数えてみてください。
友だちの少ない塾に行くほど成績は伸びることが多いことを念頭に塾を選んでみてはいかがでしょうか。