塾生の成績  〜夏の成果報告・番外編〜

ジロ子屋です。

 

前回、中学2年生のお話し<塾生の成績 〜夏の成果報告〜>をさせていただきましたが、そこでは書ききれなかったことを追記したいと思います。

 

彼は飛躍的に成績がアップしましたが、それは並大抵の努力では実現できません。

 

彼は1学期の間、すごく苦しみました。学習習慣がかわりますので、生活の変化がおきます。そのためもの凄くストレスがかかります。そしてだんだんと荒れていきます。そんな彼をフォローするためにご家族がたいへんご苦労されました。

 

定期テスト対策と受験対策を同時に進めるため、勉強量が格段に多くなります。中学2年生はクラブが最上級生になるため忙しくなり勉強がおろそかになる時期です。しっかりとした「学習計画」をたてないと勉強が思うようにすすみません。

 

みなさんがよくご存知の大谷翔平選手が使った目標達成シートのようなものを作ります。

最大の目標は奈良高校、畝傍高校、郡山高校合格です。最終目標から逆算して、学習計画を立てていきます。

 

企業が売上目標を達成する場合も、この逆算を使います。Amazon、楽天、Yahooなどの経営戦略セミナーに出席すると必ず議題に上がります。

年間売上目標 → 月間売上目標を設定 → 日割り売上目標を設定

1日の売り上げを達成するために、商品の種類を増やしていく、売れない商品を売れる商品に工夫する、売れる商品と交換する、サイトで紹介する、など。

 

こうして1日1日売り上げを達成していくと、最終的に年間売上目標が達成さることになります。

 

同じように、彼の模試の結果や定期テストの結果を検証して、最終目標(奈良高校、畝傍高校、郡山高校)達成のために必要な学習計画を組んでいきました。

 

火曜日と水曜日は塾がない日で、友だちとオンラインゲームをして遊ぶのが日課でしたが、その日も勉強にあてました。さらに土日も必ず勉強する時間を作る。学力が高い子は、土日に勉強する子が多く、学習習慣を身につけることが大事です。

 

彼と春の懇談で話をしたときに、夏の模試(8/17)まで、不足してた勉強をこなすので、毎日しんどいことを伝えていました。でも、そこを過ぎれば、ここまでしんどいペースで勉強しなくて済む。2学期は文化祭と体育祭があり、おもいっきりそれに取り組むことができる。

そう確認して勉強を始めました。

 

携帯電話の使用に制限をかけてもらいました。平日は1時間、土日は午前・午後・夜間のいずれかの時間帯だけ。使用する時間以外は親が預かることになっています。

 

そして始めた勉強ですが、最初はやる気もみなぎっており、しっかり学習計画通りに進めてくれていました。3月4月は塾で春の講習があり、それにプラスアルファでジロ子屋の勉強が入りましたが、頑張ってくれました。

 

しかし学校が始まると多くの誘惑が待っています。

火曜日や水曜日になると友だちとオンラインゲームの約束をして帰ってきます。彼の中では勉強をさっさと終わらせて、その後にオンラインゲームに参加するつもりです。ですが、その勉強がなかなか終わりません。

 

食事が19時に終わっても20時過ぎ、遅い時は21時ごろまで勉強をはじめない。そして勉強を始める前になると「勉強が間に合わない」「友だちと遊べない」と涙をポロポロながしたり、家の人に当たり散らしたりと大変だったそうです。

 

そこで火曜日、水曜日は自習室を取ることを考えましたが、本人からもう一度自宅でやってみる、という申し出がありましたので自宅で再チャレンジしました。

 

しかし本人と一つ約束しました。

勉強は21時に終わり。それ以降は一切勉強をしてはいけない。

大好きなオンラインゲームの時間を削ると勉強に差し支えが出ると考えたからです。それとダラダラと勉強をする習慣を止めさせるためです。

しばらくの間、私もしくは講師の先生が勉強に付き添うことになりました。甘えがきかない状態がつくれますので勉強ははかどりました。

 

5月でもっとも注意をしなければいけないことはゴールデンウィークの過ごし方です。

 

ゴールデンウィーク中にワークを終わらせる必要があります。なぜなら連休後すぐに中間テストへの準備に取り掛からなくてはならないからです。しかし家族旅行やクラブの合宿や遠征があるため勉強をこなせないのです。

 

しかしほとんどの子は連休に勉強することはありません。連休でしっかり休みを取った、というより取りすぎたために、勉強に身が入らなくなる子が多くなるのです。勉強をする習慣を忘れてしまいます。

 

こと彼に関しては、連休まで勉強をしなければならないことに腹をたてます。

オンラインゲーム仲間からゲーム時間が少なくったことにより「テスト期間でもないのに何で勉強するん?」と心無い言葉をかけられたり、「勉強なんかやめてゲームしよ」と誘惑されたりします。

 

以前とは違う生活環境に苛立ち、さらに家で荒れていきます。

 

家での荒れっぷりを聞いてましたが、私はただただ何食わぬ顔をして、淡々と勉強ができているか確認していきます。学習計画通りできてなければ、休日を返上して勉強したり、空いた時間に自習室に呼び出して勉強します。

不満があったと思いますが、何とか頑張てくれていました。

 

中間テストの勉強が始まったときには、彼のストレスは限界に達してしまいます。私の前でもポロポロ泣いて、今の状況を受け入れることがなかなかできていませんでした。

 

中間テスト勉強は彼の機嫌との戦いでした。

 

記憶することは得意だったので、国英社理は問題がありませんでした。ですが数学だけは「文字式の利用」という文章題(難問)が入ってきます。

 

彼の調子がいい時は問題を解かせます。集中力が切れてイライラしている時は、問題を読んだら解かずに解説を始めます。そして理解できたら、もう一度一人で解いてみる。なるべくストレスがかからず難しいと感じさせないように細心の注意を払います。難しいと感じたら苦手意識が生まれ、勉強が嫌いになるからです。

 

こうして中間テストを乗り越えました。

 

そしてテストが返ってきました。431点。

中学1年の時と比べて50〜90点アップで全ての教科で内申5を狙える点数でした。

 

この点数を取ったことで、明らかに彼の態度が一変します。

 

学校の友だちとの点数報告では、いつも点数が勝てなかった友人から「はいっ、俺の勝ちー!」とマウントをとられてましたが、今回は聞いてないふりをされたそうです。そして自分が勝てそうな教科だけを聞いてきたそうですが、それも負けてることがわかり、あまり点数報告の話にならなかったそうです。

 

多くの友達が点数を聞いて「やるやん」と言ってくれたそうです。

 

今まで接点があまりなかった頭の良い子と話すことも多くなったそうです。

これ大事です。

 

たとえば、子どもが空手を習っていて空手の試合に行った時。

子どもが1回戦で負けたらすぐに帰ることになります。

勝ち上がるとどうなるか。

戦った相手を讃えるため、試合後握手をしたり話をしたりして仲良くなります。

親の方も待ち時間があるため、相手の親と話をしたり、大会運営の先生とお話をする機会が増えます。

必然的に多くの情報を手に入れることができるようになる、偉い先生と懇意になるためアドバイスをもらえるようになる、次の大会に出ても知ってる子が多いので緊張しなくなる、ということが起こり、ますます成績が上がっていきます。

 

勉強に置き換えると、頭の良い子と友だちになると、たくさんのことを吸収できるようになります。

 

勉強法を聞くことができます。土日や平日の空きに遊ばずに勉強していても理解してもらえます。目標が奈良高校、畝傍高校、郡山高校なので、今まではるか遠くに見えていた目標が身近になってきます。合格できる可能性をが出てきたことを感じるようになる。実際に今回のテストで彼より点数が低い子が、塾では郡山高校B判定だったそうです。

 

授業態度もかわります。

勉強に対する自信ができたため授業中に手を上げて発言することが多くなる。躊躇しない。間違えてても萎縮しない。自信をもって、もう一度言い直すことができるようになる。

 

そうして得た自信が彼の生活環境を変えていき、彼の性格も変わっていきます。

 

中間テストが終わってもすぐに勉強をはじめますが、嫌がりません。

塾の模試に向けて受験対策勉強をしていきます。しかし目標は8/17です。6/10のテストに標準を合わせた勉強はせず、あくまで8/17に向けた勉強を徹底しました。彼の方から模試で悪い結果で出たらダメだから6/10の模試対策したほうがいいんじゃないか、と何度も私に訴えるほど意識が高くなってきました。

 

模試が終わるとすぐに期末テストの準備に入ります。

彼は嫌がりません。むしろどんどん意欲が湧いてきます。始めるのが遅いんじゃないかと心配ばかりしています。数学は方程式の利用(文章題)、理科は化学、英語は短い長文が入ってくる、それに副教科。中間テストに比べて格段に難しく、格段に量も増えますが彼は意欲満々です。

 

勉強の進め方=学習計画を作成し、テストの日までに終わらせていく課題を毎日明確にしてあげ、勉強を進めていきました。私や講師の先生が付き添わなくても、ほぼ「自学自習」で頑張ってくれました。

 

期末テストの結果がでました。

数学で致命的なミスが出ました。

答えを記号で書かないといけない問題を、全て答えを書いてしまったと。20点まるまる間違いです。彼は帰ってきてからワンワン泣いたそうです。学校でも思いっきり泣いたそうで、友だちから何度も背中をさすってもらったそうです。彼が頑張っている姿を知っているだけに話をしているお母さまも涙声で、私ももらい泣きしてしまいました。

 

とにもかくにも何とか5科400点を超えて本人はホッとしたようです。国数が内申5を取ることが難しくなりましたが、他の教科は5を取れる可能性を残しています。

 

内申アップのために、忘れ物をしない、小テストを頑張る、授業中積極的に発言する、などのコツを伝えておきましたので、あとはどんな成績が返ってくるかドキドキでした。

 

納得できない教科もありましたが合計41。1年が34でしたので7上がったことになります。

 

期末テストが終わりましたが今度は模試に向けての勉強がはじまります。流石にテスト後の土日はゆっくり休んでもらいましたが月曜日から8/17の模試に向けて勉強を始めました。夏休みに入り塾の夏期講習やクラブも活発になり少し疲れも見せてましたが、学習計画どおりに進めることができました。

 

テストの結果です。

テストは郡山高校がC判定でした。

偏差値は46から53へ上がりました。

さまざまなトラブルや勉強の進捗を考えると予想以上の成果でした。

国語がすこし低すぎましたが。

 

彼と5ヶ月がんばってきて、色々ありましたが成果が出て本当に良かったと思います。

ジロ子屋では契約いただいてから最初のテストが一番大事だと思っております。新しい環境で勉強を始めた時に「何かがかわるかも」という期待を裏切ってはいけないからです。最初に結果が出ないと、本人に諦め心がついてしまいます。結果がでれば子どもは自分からどんどん発信していくようになります。自信がつきます。

 

これからも期待を裏切らないような寺子屋でありたいと強く願っております。


 

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