ジロ子屋です。
こう思うことも多いのではないでしょうか?
私も親として子育てを経験し、子どもの勉強は自分ではなく他塾にお願いしてきました。
本当にお世話になって感謝が絶えない塾もあれば、もっと早く気づいていれば! と後悔する塾もありました。
結論としては、今の塾で成績が上がっていないのであれば転塾をお勧めします。
それも1回目の学校のテストで判断していいと思います。
1回目で結果がでない、ということは次も絶対に結果がでません。
転塾を進める理由として、以下が挙げられます。
先生が合っていない
保護者様側の意図が塾に伝わっていない
塾はサービス業ですが利益を追求する企業でもあります。
生徒の成績が悪ければ評判が悪くなります。
しかし生徒の成績を上げたとしても利益につながらないことが多々あります。
塾の側からすれば、いかに顧客サービス満足度を高めて利益に繋げるか?
そういった経営を交えながら話を進めていきたいと思います。
ほとんどの塾ではしてくれないこと、それは先生の紹介です。
お世話になる先生がどんな先生でどんな実績を持っていてどんな指導をするのか。
どんな先生かわからないけど、塾を信頼して預けている方がほとんどなのではないでしょうか?
まず最初に成績が上がるためには良い先生に当たることが大事です。
成績が上がっていないのであれば良い先生に当たっていない、ということになります。
良い先生の見分け方は、下記のブログを参照してください。
塾で生徒に勉強を教えてくれる先生ですが、ベテラン先生、中堅先生、若手先生がいてます。
ここでは塾の中にバランスよく各年代の先生がいたと仮定して、下の数字で話をすすめます。
ベテラン先生(55~65歳) | 10% |
中堅先生(30~55歳) | 40% |
若手先生(18~30歳) | 50% |
ジロ子屋の所感ですが、先生の質を分けると次のようになります。
指導力 | ||
ベテラン先生(55~65歳) | 10% | ○ |
中堅先生(30~55歳) | 20% | ○ |
20% | △ | |
若手先生(18~30歳) | 5% | ○ |
5% | △ | |
40% | × |
指導「○」・・・指導力が非常に上手い。成績が上がる。
指導「△」・・・指導力がやや上手い。少し成績が上がる、もしくは上がらない。
指導「×」・・・指導力が通常。成績が上がらない。
指導力ある先生「○」は全体の35%
しかしながら先生の指導力だけで成績は上がりません。
先生との相性、先生の面倒見、先生との関わり方が上手くいって初めて成績が上がります。
次に生徒の面倒見を数字にしてみました。
子どもの面倒見の良さ | ||
ベテラン先生(55~65歳) | 10% | × |
中堅先生(30~55歳) | 10% | ○ |
20% | △ | |
10% | × | |
若手先生(18~30歳) | 40% | ○ |
5% | △ | |
5% | × |
子どもの面倒見のある先生「○」は全体の50%
まずベテラン先生。
たんたんと教える先生が多い。
教え方は上手い。
子どもの世話を焼いてくれる先生はあまりいない。
次に中堅の先生。
ここの層の人たちに優秀な先生が多い。
教えるのも上手い。処理能力が速い。複数案件を任すことができる。
ただトップクラスの生徒でないと授業を受けることができない。
これは集団だろうが個別だろうが変わりません。
世話好きな先生は教職の道を選んでいる人がほとんどですので、子どもに対する愛情や責任感などで塾に残っている人はほとんどいません。
次に若手の先生。
若手の先生はよく面倒を見てくれます。
子ども好き、教えるのが好き、教師を目指している、と言った方がほとんどです。
ただ生徒指導力、授業作りの力不足は明らかです。
講師の給与がいいから、という理由で在籍してる子も多々いてます。
塾に1人か2人は、優秀な先生がいてます。
指導力があり(35%)、面倒見が良い先生に当たる確率(50%)は、35%の半分、つまり約18%ということになります。
つまりお子様を預けて成績が上がる確率は約18%になります。(塾のカリキュラムや勉強法は加味しません)
自分の子がトップクラスにいてる、もしくはトップクラスの先生に頼めてるのであれば大丈夫でしょう。
それ以外は単純計算になりますが約18%しか良い先生に当たることができないのです。
ですので、個別でしたら先生を変えてもらう、集団でしたらクラスを変えてもらうことをお勧めします。
勉強のレベルでクラス分けされているので先生は選べない場合もあります。
その場合は転塾を考えてる旨を塾側に伝えてみてください。希望が通る場合がありますので。
次に先生以外の成績が上がらない原因としては、塾とのコミュニケーションがあります。
塾を経営していて常々感じることはコミュニケーションの大切さです。
塾だけでなく仕事の現場なら、どこでも大事なことですよね。
コミュニケーション。
すごく大事です。
昔、こんなことがありました。
数学の内申が万年「4」で「5」を取るのが目標で入ってくれた中2の子がいました。
その子の性格や生活習慣、勉強の様子などを伺い、講師を選んでいたところ、当時の塾のエースだった子がいいだろうと思いました。たまたま時間も空きがあり、ベストマッチングできた最高の組み合わせでした。
2学期中間テスト、難しい範囲でしたが初めて90点以上を取り、期末テストも90点以上で内申「5」を取れました。
しかし事件が。
お母様から「5取れたんで辞めます」と電話が。
「・・・!?」
青天の霹靂(へきれき)とは、まさにこのことでした。
成績を上げたのに辞めると言われるとは。
しかしよくよく考えればお母様のお考えもよくわかります。
「5」が取れれば、あとはそれ以上学ぶものはないのですから。
私の見解では、この「5」は講師の先生の力によるところが大きいと思っていました。
先生が生徒の苦手を把握し、苦手克服のため徹底的な問題演習を実施し、過去問の予想から出題傾向を絞り、あらゆる手をつくしてくれたからです。
講師の先生の指導がなくなれば、また「4」に戻るのは明らかです。(実際辞めてから「5」を取れなくなったそうです)
当時の私にコミュニケーション能力があれば、塾を辞めずに数学を好成績で維持できる方法が取れたはずで、お互いにウィンウィンの関係が築けたはずです。
保護者様の方から見て、良く面倒を見てくれていると感じる時はコミュニケーションがしっかり取れています。
しかし良く面倒を見てくれていると感じない時はコミュニケーションがしっかり取れていないはずです。
塾と保護者様のコミュニケーション不足はお子様の成績に直結します。
コミュニケーション不足を解消するジロ子屋がお勧めする方法は、いつまでにどれくらい成績を上げてもらえるか? ということを確認してください。
これを明確に示してくれない塾は不誠実だと思いますし、自分の子をしっかり見ようとしてくれてないことがわかります。
しっかり対応してくれようとしてるかどうかの判断は、目標点数を明確してくれるかどうかです。
今回の中間テストは320点だったので次の期末テストは380点を目標
そして目標点数がなしの礫(つぶて)で終わってはいけません。
目標点数に届いていなければ、その理由をしっかり問いただすことが大事です。
それに向けて建設的な議論が出てくれば良い傾向だと思います。
そして塾を本気にさせると、今のままでは目標点数に届くか厳しいので週2で自習室に来るようにしてほしい、などと塾から連絡が入るはずです。
塾側から何の対応もなければ転塾をお勧めいたします。
待っても対応してくれる望みは薄いはずですから。
2回で結果が出ない場合も転塾をお勧めします。
電話は頻繁に対応してくれるが成績が上がらない、これはいわゆるセールストークです。
電話だけで、実際は何もしてくれてません。そう判断してください。
どんな子でも対策を施せば必ず成績はあがります。
成績が上がらないのであれば、それは何か原因があります。
同じ場所にとどまっていても結果はかわりません。
以前、塾の増コマ問題のブログを書きましたが、塾の対応は増コマ(=売上増)が狙いです。
成績が上がらないので増コマしましょう! という言葉に騙されてはいけません。
成績が上がらないのは、良い先生に出会えてないのが最大の原因です。
思い切って転塾して良い先生を探す方が、成績アップにつながります。
なかなか次の一歩を踏み出せない方もいると思いますが、現状維持でも何も変わらないのも事実です。
思い切って行動に移せるように。
皆様にも良い出会いがあることを祈っております。
ではまた。